yomoyomoのWikiばなし(2006.02)

第7回:2005年はWikiの年だったのか?

 読者が本書を手に取る時点で2006年が明けているわけですが,今回は2005年のWikiを巡る動向を振り返ってみたいと思います.  2005年のはじめ海外のニュースサイトなどで,ブログに続いてブレイクするのはWikiだ,2005年はWikiの年になる,と予測する文章をいくつか目にしました.2005年はWikiの年だったのでしょうか?  残念ながらそこまでは言えないでしょう.しかし,2005年はWikiにとって非常に実りの多い年であり,Wikipediaは世界最大級のウェブサイトの地位を揺るぎないものにし,世界最大の電子商取引サイトAmazon.comまでがWikiを採用するところまで来ました.誕生10年にして,WikimaniaやWikiSymといったWikiを主題とした国際的カンファレンス,シンポジウムが初めて開かれた区切りの年にもなりました.  日本に目を向けた場合,やはり企業によるサービスという意味でLivedoor Wiki(http://wiki.livedoor.com/)が普及に果たした功績は無視できないでしょう.2006年は日本でも企業向けのWikiソリューションを展開する企業が出てくるか注目したいところです.個人的には,SocialtextのようなWeb 2.0といったトレンドに目配りしつつオープンソースコミュニティに成果を還元する企業の参入を期待しますが,それは別としても既存のアプリケーションへのWikiの機能の取り込みが本格化することが予想されます.  そうした意味で,2006年は「Wiki的なもの」の再検証・解体の年になるかもしれません.

Last modified: 2005-12-05 Attached files total: 48MB