yomoyomoのWikiばなし(2006.05)

第10回:Wikiの書籍

 Wikiが(比較対象にされることの多い)ブログの遥か後塵を拝していることの一つに,それを扱う書籍の数があります.これは日本だけの話ではなく,アメリカでもWikiが主題の書籍は,ドイツで書かれた本の英訳が昨年刊行されるまで,長らくBo Leuf,Ward Cunningham著『The Wiki Way: Quick Collaboration on the Web』一冊という状況が続いていました.

 日本では2002年に『Wiki Way』の邦訳,2003年に『結城浩のWiki入門』が刊行された後空白期間が続いていましたが,昨年末に九天社よりlivedoor WikiとPukiWikiを題材としたエントリユーザ向けの『Wikiでつくるかんたんホームページ』が刊行され,今年は翔泳社より『PukiWiki入門――まとめサイトを作ろう!』が発売されます(本文執筆時点で4月12日発売予定).こちらはPukiWiki Developer Team総監督の増井雄一郎氏を中心とした執筆陣による,インストールからプラグインの作成,企業でのWiki利用まで押さえたPukiWikiの入門書です.

 昨年はpukiwiki.orgドメインの失効という残念な出来事もありましたが,PukiWikiが先進性,拡張性の両面に優れた,日本で最も利用されるWikiエンジンであることに変わりはありません.決定的入門書といえる『PukiWiki入門』の刊行が,更なるWiki利用者の増加につながり,そして願わくばWikiを題材とする他の書籍の刊行につながることを期待したいと思います.

Last modified: 2006-03-09 Attached files total: 48MB